物件再生

空き家は“直さずに貸す”?|買うとき見る水回りと致命傷

新潟大家の会 / 2026-06-05 / 会長が空き家再生人に聞く

「空き家やボロ戸建ては、買ったら全部きれいにリフォーム」——そう思っていませんか。 今回は“直さずに貸す”スタイルで知られる空き家再生人・遠藤 健(長岡way)さんに、 会長マッシュが「買うときに何を見ているのか」を聞きました。再現性の“本音”も含めて率直に。

マッシュ
マッシュ(会長)
長岡wayさん、今日はよろしくお願いします! いきなりですが、遠藤さんって「直さずに貸す」スタイルだと聞きました。本当にリフォームせずに貸しちゃうんですか?
遠藤 健(長岡way)
遠藤 健(長岡way・空き家再生)
よろしくお願いします。そうですね、僕は基本フルリフォームはしない。残置物の撤去と掃除、最低限の手当てくらいで貸し出すことが多いです。決まる物件は、それで十分決まります。
マッシュ
マッシュ(会長)
えっ、それで入居が決まるんですね…! でも、それって誰でもマネできる方法なんですか?
遠藤 健(長岡way)
遠藤 健(長岡way・空き家再生)
正直に言うと——そのまま真似するのは難しいかもしれません(笑)。客付けの動き方や、安く貸して回していく感覚、地域ごとの事情も絡むので。だから「直さない」こと自体を真似するより、“直す/直さないをどう判断しているか”の考え方を持ち帰ってもらうほうが役に立つと思います。
マッシュ
マッシュ(会長)
なるほど、そこが本質ですね。じゃあ、その「直さずに貸せる物件」を、買うときどう見分けてるんですか?
遠藤 健(長岡way)
遠藤 健(長岡way・空き家再生)
いちばん重視しているのは水回りがきれいかどうか。キッチン・風呂・トイレは、直すとお金も手間も大きいんです。ここが生きていれば、あとは掃除と簡単な手当てで貸せる。逆に水回りがボロボロだと、結局そこに費用がかかって“直さず”が成立しなくなる。だから内見では真っ先に水回りを見ます。
マッシュ
マッシュ(会長)
水回りが分かれ目なんですね。他に「ここは見ておけ」というポイントはありますか?
遠藤 健(長岡way)
遠藤 健(長岡way・空き家再生)
雨漏り・シロアリ・建物の傾きみたいな“致命傷”系ですね。ここがやられていると、直さず貸すのは無理だし、直すにも大きなお金がかかる。逆に内装の古さや汚れは、掃除や安い手当てで何とかなることが多い。「触れば直るボロ」と「触っちゃいけないボロ」を見分けるイメージです。
マッシュ
マッシュ(会長)
効率はすごくいいけど、やっぱり経験値が要りそうですね。これから空き家に挑む人は、何から始めるといいですか?
遠藤 健(長岡way)
遠藤 健(長岡way・空き家再生)
最初の1軒は欲張らず、水回りが生きていて・致命傷がない物件から。小さく試して、自分の地域で何が通用するかを掴むのが先です。失敗しても致命傷にならない規模で経験を積む——これは“直す派”でも“直さない派”でも共通だと思います。
マッシュ
マッシュ(会長)
「直さない」を真似するんじゃなく、「見極めの目」を真似する。すごく腑に落ちました。最後に一言お願いします!
遠藤 健(長岡way)
遠藤 健(長岡way・空き家再生)
空き家は一軒ずつ事情が違うので、正解は物件の数だけある。だからこそ、実際にやっている人の現場を見るのが近道です。会には空き家やDIYに取り組む仲間がたくさんいるので、生の事例を遠慮なく聞いてみてください。
空き家は「直す/直さない」を“見極め”で決める。 ①買う前に水回り(キッチン・風呂・トイレ)を最優先で確認(直すと高い) ②雨漏り・シロアリ・傾きの“致命傷”は避ける ③真似すべきは「直さない手法」より見極めの目。最初は致命傷のない物件から小さく。

空き家・DIYの生の実例は会員サイトで

空き家再生に取り組む先輩大家の事例や、過去セミナーのアーカイブ動画・最新の開催情報を、無料のフォロワー登録でご覧いただけます。

無料で見てみる
本コラムは新潟大家の会の運営メンバー・非常勤講師の経験に基づく一般的な情報提供であり、特定の物件・取引・手法を推奨するものではありません。 空き家・中古戸建ての取得や改修・賃貸の判断は、必ず現地・建物の状況を確認し、ご自身の状況に即して専門家にご相談のうえ、自己責任で行ってください。